msawady’s engineering-note

なにも分からないエンジニアです。

【タスク管理】【新人向け】タスクのこなし方の基本 〜タスクの優先度〜

タスクの優先度の決め方

  • 前回の記事で「タスクをこなすための基本的な流れ」を説明しました。
  • 「スケジュール・コストの計画」にあたって大きな問題である「タスクの優先度の付け方」についても説明したので、こちらもブログに残そうと思います。

背景

  • 指定された期限までのタスクが終わっていない。残作業としては以下の2つ。
    • 実装済みの機能の動作確認。動作確認をしていないためレビューに出せない→レビュワー(自分と、もう1人シニアなエンジニア)のスケジュールに影響あり。
    • 「実装の方針がざっくり見えてきた」レベルの機能の実装と動作確認。新人ということもあり、その方針で行けるかどうかは未知数。


  • 「こういう時、どっちを優先すべきですか?」と聞かれたので、この話をした。

タスクの優先度の付け方(メモをいくらか Revise したもの)

以下の3つを勘案して決めます。

  1. 重要度
  2. 緊急度
  3. 不確定度

一般的に、「重要度・緊急度マトリクス」がとても有名ですが、個人的には「不確定度」はとても重要なファクターだと考えています。

重要度

そのタスクがどれだけ重要かどうか。

緊急度

そのタスクがどれだけ緊急か。

  • 期限の近さ、タイトさ
  • 期限を守れなかったときのコスト・リスクの大きさ

不確定度

そのタスクの不確定要素の多さ、大きさ。

  • 何をすれば良いか分からない(タスクの一覧化が出来ない)
  • やり方が分からない、上手く行くか分からない
  • 必要なコスト、時間が不透明

どういう基準で優先付けする?

そもそも、以下のような状況ではスケジュールや計画が立てられない。 → フィージビリティが分からない

  • 何をすれば良いか分からない(タスクの一覧化が出来ない)
  • やり方が分からない、上手く行くか分からない
  • 必要なコスト、時間が不透明

フィージビリティが分からないままタスクを放置するのは、極めて危険 → 調べる・相談する・実際にやってみるコストを計上してでも不確定度を下げる必要がある

→ ゆえに、不確定度を下げるタスク >>>>>>>>> 緊急度 > 重要度 です。

コメント(口頭で補足したこと)

重要度・緊急度マトリクスについて

他にも記事がいっぱい有るので、ここでは割愛。
参考ページ: 効率良く仕事を進める!必ずやるべき緊急度・重要度の把握

もちろん、歴史の試練をくぐり抜けた定番のタスク管理法なんですが、「出来るかどうか分からないタスクに重要度も緊急度もなくね?」というのが、ここで言いたいことです。

とはいえ、不確定度はゼロにできない

不確定度がゼロになるのは、タスクが完了したときです。タスクに取り掛かる前にゼロにすることはほぼ不可能です。「やってみないと分からない」のが当たり前です。

  • 有識者に聞いてみないと、何をすれば良いか分からない
  • ちょっと触ってみないと、出来るかどうか分からない

ような時は、「有識者に聞いてみる」「ちょっと触ってみる」を最優先なタスクにする → その結果次第でスケジュール・コストを再計画、の方が安全で効率的だよ、ということです。

不確定度を下げるためにコストを使いすぎて、重要度も緊急度も高いタスクを放置しては本末転倒なので。

コメント(その他)

重要度の中の、「名誉の大きさ」というのはバカにならない

  • 「目に見える収益はないけど、名誉を保つために大事なタスク」というのは意外と多いです。
    • 代表的な新人のタスクとしては、「飲み会の幹事」でしょうか。自分はとっても苦手です。。。
    • 会社レベルではもっと大事だったりする。クライアントが発注するにあたり、「他所で前例が有るかどうか」はとても重要。だから、前例になってもらうためには多少無理をしたりする。

アジャイルは不確定度を積極的にコントロールする開発手法

自分もまだまだ勉強中ですが、アジャイル開発というのは「不確定度」にフォーカスしたものだと理解しています。

  • 不確定度を下げるためにちょっとやってみる
  • やってみたら意外と闇が深かったから再計画する

みたいなプロセスを積極的に取り込み、安全で効率的な開発を進めようというものだという理解です。

クライアントの性質や契約の問題もあり、「明日からアジャイルだ!」というのは難しいですが、「不確定度をコントロールする」というエッセンスは現場レベルに取り込むことが出来ると思います。

おわりに

以上です、長文にお付き合い下さりありがとうございました。

特に、前回記事とこの記事の両方を読んでくれた方には心から感謝します。

msawady.hatenablog.com

皆様のお助けになれれば何よりです。今後も共有できることがあれば積極的に記事にしたいと思います。(次回はScalaというかPlay Frameworkの続きを書きたいと思っていますが笑)