今日のテーマはレビュー
前回の話の続きで、次はテストフェーズ
開発フェーズで思ったよりもバッファを作れなかったので、テストフェーズのスケジュールはタイト
- 後続は他システムとの外接テストなので、リスケのコストはそれなりに大きい
- 自分とマネージャーの共通の懸念「仕様書レビュー…大丈夫かな…」
新人だとレビューがどういうものかという実感が湧かず、「レビューに向けてどのようにタスクを進めるか」を意識しづらいのかな、、、と思い今回の記事を書きました。
ここでいう「レビュー」とは
- 対面
- スケジュールされている
- レビュイーが成果物を用意し、レビュワーが指摘をする
ような、いわゆる「レビュー会」を指しています。基本的には名詞で使うことを意識していますが、意味が若干ぶれている部分も有ります。ご容赦ください。
前提: レビューは通すべくして通すものである
まず、これが大前提です。成果物をつくり、「オーケーかな、ドキドキ」じゃないです。 事前に相談、調整をして、万全の状況にしてから望むものです。
指摘の修正コストは未知数
ただ成果物を作って持って行くだけでは、レビューでの指摘事項の量やその修正コストが読めないですよね。
まして、「レビュー会」が行われる時点で、成果物に求められるクオリティは、質・量ともに低くないことがほとんどです。 そのため、指摘事項の量や修正コストの振れ幅は大きくなります。
事前に準備をして、レビューでの指摘事項が出来るだけ出ないようにしておく必要が有ります。
再レビューのコスト・リスクが大きい
「レビューでの指摘事項の反映」に対してもレビュー(対面、書面を問わず)が必要ですが、これについてはレビュワーとしてもコストが大きいです。
書面で瞬殺できる範囲であれば良いのですが、再度の対面レビューを行うようなレベルであると、レビュワーにとっても大きなコストになります。 また、書面で対応できる範囲である場合でも、修正量が増加すれば見落としリスクも増加します。
レビューコスト・レビュー品質という2つの観点からも、指摘事項は少なくする必要があります。
どうやってタスクを進めるか
早めに成果物イメージをすり合わせる
どうすれば100点なの?というイメージが無い状態でレビューに望むのは、ただのギャンブルです。 あらかじめレビュワーに相談し、成果物イメージを早めにすり合わせましょう。
とはいえ、何も叩き台が無い状態で持っていってもレビュワーを困らせるだけです。 まずは作業時間の1割くらいで大枠を作って、大枠が間違っていないかを確認しに行きましょう。
そして大枠について確認する中で、その中身についても少しずつ話を掘って行きます。 出来るだけヒントを引き出し、レビュワーの求める成果物を具体化して行きましょう。
そうすることで、以下のようなメリットがあります。
- 「大枠から間違ってるんだけど…」という死刑宣告の回避
- 自信を持って詳細を詰めることができる
- レビュワーがレビューしやすくなる
1点目は、言わずもがな。
2点目はレビュイーにとってのメリットです。方針が間違ってないことを保証されていれば、迷うことなく作業を進めることが出来るので作業スピードが上がります。
そして、早く終わればセルフレビューの時間を取ることも出来るので、レビューに出す成果物のレベルを上げることに繋がります。
3点目はレビュワーにとってのメリットです。そして結構重要です。レビューをする側としても、「成果物の品質が十分かどうか」を確認するよりも、 「成果物が自分の伝えたイメージ通りになっているか」 を確認するほうが断然ラクで、効率的です。
困ったら早めに相談する
レビューは通すべくして通すものなので、「困っている」状態でレビューに望むのはレビュイーとして論外です。
一方で、問題が解決されないままレビューに持ち込まれるのはレビュワーとしても避けたいので、(状況次第ですが)真面目に解決方法を考えます。
仮に、即座に助けることが出来なくとも、予め連携されていれば他の時間で解決策を考えることも出来ます。
そうしてレビュワーの力を借りることで、問題の解決をグッと進めることが出来ます。
また「困っているときあるある」の、「困らなくていいことに困っている」状態を早めに抜け出すことが出来ます。
タスクを実行していると視野が狭くなり、ハマらなくて良いことにハマることも多いですが、
冷静な第三者の意見を聴くことで、そもそもの方針が間違っていることに気づくことも出来ます。
レビュワーの時間や協力を上手く使いながら、効率よく、品質の高い(= レビューを通りやすい)成果物を作ることが重要です。
終わりに
まだまだ、言い足りない部分もありますが、以下の3点はどんなレビューを受けるにしても基本だと思うので、徹底して欲しいなと思います。
- 「完璧な成果物」を持ってレビューに望むこと
- 早めに成果物イメージをすり合わせること
- 困ったら早めに相談すること
そして、タスク管理やレビューについて記事を書くと、自分の日頃の行いを見直す良い機会になりますね。 今後とも、積極的に記事を書いていきたいと思います。
以上です。長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。